第19回までは「瀬戸内坂越から北前船がもたらしたもの全国版」再構成
第9回(秋田土崎)
2017年1月(2018年7月追記)
秋田市観光案内所に北前船と土崎の祭りに詳しいガイドの依頼すると、土崎の佐藤節子さん(写真)を紹介していた。
佐藤節子さん。
北前船と関係が深い 「土崎神明社祭の曳山行事」に関心があったのは、この11月ユネスコ無形文化遺産登録に、「山、鉾、屋台行事」のテーマで国無形民俗文化財の66の祭礼の中から33が一括審議されるからだ。
それは、ユネスコの世界文化遺産に登録されると、まだ半分残る33ある国無形民俗文化財の坂越の船祭りも注目されると考えたからだ。
佐藤節子さん。
土崎港曳山祭りのしおり(土崎経済同友会創立60周年記念号)に、秋田市長の祝辞があり、ユネスコの文化遺産の登録が実現すれば土崎港の曳山祭り等、国の無形民俗文化遺産を国際社会に発信出来ると述べられていた。
北前船やこの祭りについて、秋田市役所で副参事の熊地尚子さんに佐藤さんと聞いた。
土崎曳山祭りは、寄進等を通じて支えていたのが北前船にかかわった人達で、お囃子掛け声等は、遠く熊本や江差から影響を受けていたとの事だった。
これは、廻船業で繁栄していた坂越の船祭りの構図が似ていた。
また、2016年5月19~21日に開かれる「酒田まつり」に、初めて秋田市の「土崎神明社祭の曳山行事」が参加した話もあった。
これは、酒田の日和山公園で開催されたものでここには、河村瑞賢の銅像や、坂越の2人の名が残る文化文政時代の常夜燈がある。
この史上初めての試みは、 酒田市、加賀市、秋田市が中心に10年近く北前船寄港地フォーラムを開いていた事で実現したのだ。
また、来年2月北前船寄港地として日本遺産登録の申請を予定していると聞きました。
日本遺産登録が実現すれば、地域が連携する観光事業が本格化しそうだ。
土崎の北前船の足跡について佐藤さんから、満船寺に難破した人たちの合葬墓があると紹介された。
瀬戸内坂越に残る黒崎墓所には、秋田の3人のお墓があったので、秋田にも瀬戸内海の人のお墓があるかもと考えたが、住職は、合葬墓は酒田、加賀、越後の人が殆どだとの事だった。
尚2016年12月1日土崎神明社の曳山祭りはユネスコの文化遺産に登録されました。
(矢竹 考司)