瀬戸内坂越の廻船と赤穂塩

それは神社・日本100名城巡りから始まった

瀬戸内坂越から北前船がもたらしたもの第20回(日本遺産)

瀬戸内坂越の北前船交流記

第19回までは「瀬戸内坂越から北前船がもたらしたもの全国版」を再構成したものです。

 

第20回(日本遺産)

 赤穂市坂越北前船寄港地として日本遺産の認定を受け、かって栄えた坂越の船主集落を全国に紹介される事になりました。

 この認定は、北前船寄港地フォーラム、そして行政のバックアップで実現したもの。

 およそ300年も昔の坂越の廻船の活躍の足跡を今に伝えているもの!

 それは、坂越の船祭り、坂越のまち並み、坂越浦会所、大避神社、そして、風よけ港の役割をはたしていた、天然記念物の生島!

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  7つの構成文化財の中で5つは、坂越の人達が慣れ親しんだもので、これらが日本遺産として文化庁が認め、北前船のキーワードで実現しました。

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坂越の北前船の遺産は、坂越地地区の他、鶴岡市浄土真宗のお寺にもあります。
 鶴岡市の浄禅寺に残る鐘は(写真)、北前船寄港地フォーラム相談役の茂木仁さんの調査でわかったものです。
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酒田に続いて、鶴岡市でも坂越の足跡が発見された事で、越後、出羽の日本海
浄土真宗のお寺には、まだ坂越の北前船の歴史遺産がまだあるかもしれません。
 
 この坂越の有形無形の遺産を坂越の子供達に誇りが持てる道筋が、
6月第2週の赤穂新聞に掲載がされています。
 これは、北前船拡大機構が企画したもので、坂越が兵庫県の「北前船こども交流拡大プロジェクトの推進」のモデル地区になり、日本遺産の構成文化財が集中する坂越の小学校で北前船の授業をする事になりました。
 
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   赤穂市が、日本遺産に認定される3ヶ月前の2月25日、坂越小学校で開催した兵庫県政150周年記念事業「坂越のまちづくりの将来を考える集い」で明楽さん話があった。

  それから3ヶ月、赤穂市北前船で日本遺産に追加認定されが現実のものになりました。

 今年も、5日間3300キロの鉄道の旅は、北海道を東西の北前船高田屋嘉兵衛を巡る旅になりました。

 

 矢竹考司

尚、このシリーズは、「瀬戸内坂越から北前船がもたらしたもの全国版」を再構成した「瀬戸内坂越の北前船交流記第1号は以下のようなものです。