瀬戸内坂越の廻船と赤穂塩

それは神社・日本100名城巡りから始まった

古式捕鯨と塩釜第4回(塩釜から見える鯨料理③)

古式捕鯨と塩釜第4回(塩釜から見える鯨料理③) この連載は、2024年2月(財) 日本鯨類研究所から出版された鯨研通信500号に新たに写真や解説を加えたものである。 出典 日本捕紀行(北前船と鯨)より たたらの産地だった内陸の会津は、中世の時代から…

古式捕鯨と塩釜第3回(塩釜から見える鯨料理②)

古式捕鯨と塩釜第3回(塩釜から見える鯨料理②) この連載は、2024年2月(財) 日本鯨類研究所から出版された鯨研通信500号に新たに写真や解説を加えたものである。 出典 日本捕紀行(北前船と鯨)より 鯨は、縄文時代の遺跡から鯨の骨が出土しており…

古式捕鯨と塩釜(第2回)

●塩釜から見える鯨料理① この連載は、2024年2月(財) 日本鯨類研究所から出版された鯨研通信500号に写真や解説を加えたものである。 提供 (財) 日本鯨類研究所 古式捕鯨が終わる明治後期まで、塩の塩分濃度が塩の品質の物差しになっていた。塩分濃度…

古式捕鯨と塩釜第1回(はじめに)

古式捕鯨と塩釜第1回(はじめに) これは、2024年2月 日本鯨類所から出版された鯨研通信500号に写真や解説を加えたものである。 編集 瀬戸内坂越から 矢竹 考司●はじめに 古式捕鯨時代、鯨の塩蔵や料理に使われた塩に興味をもったのは以下の経緯か…

『木村秀蔵翁伝記』出版の紹介

明治末から昭和初期にかけ、瀬戸内海の小さな村で塩に含まれる苦汁から、世界に誇る炭酸マグネシュウムの大量生産に成功した、現アース製薬木村秀蔵の家族とその村の話である。 炭酸マグネシウムの生産には、塩の副産物のニガリの他、大量の水が不可欠で、 …

瀬戸内坂越から北前船がもたらしたもの第27回(室津)

2018-10-30 第27回(室津) 坂越の東側に位置する室津は、西側の牛窓と共に、東大寺領兵庫北関から東大寺に税を収めていた時代(1445)から廻船で繁栄し、室津海駅館にはその資料が ある。税の資料としては、世界で2番目に古いといわれる貴重な資料だという…

瀬戸内坂越から北前船がもたらしたもの第26回(江差~奈良)

第19回までは「瀬戸内坂越から北前船がもたらしたもの全国版」を再構成したものです。 2018-09-11 第26回(江差ー奈良市) 江差町の横山家8代目の横山敬三氏が、北海道で広めた味自慢の「ニシン蕎麦」について、奈良女子大学の横山弘名誉教授にお話をお聞き…

瀬戸内坂越から北前船がもたらしたもの第25回(北前船寄港地フォーラム)

第19回までは「瀬戸内坂越から北前船がもたらしたもの全国版」を再構成したものです。 2018-08-29 第25回(北前船寄港地フォーラム) 北前船寄港地フォーラムでは、多くの方々との出会いから、更につながる新たな広がりがあり、そのつながりから地元で知られ…

瀬戸内坂越から北前船がもたらしたもの第24回(牛窓)

第19回までは「瀬戸内坂越から北前船がもたらしたもの全国版」を再構成したものです。 2018-08-1524回(牛窓) 牛窓に初めて行ったのは、2017年6月。 それは、牛窓と坂越の明治を連想させる湊の風景画が、北海道余市の福原漁場に並んで展示されていると知っ…

瀬戸内坂越から北前船がもたらしたもの第23回(小豆島土庄町)

第19回までは「瀬戸内坂越から北前船がもたらしたもの全国版」を再構成したものです。 2018-07-31 第23回(小豆島土庄町) 2017年6月、兵庫県支援事業の北前船の歴史講座が大避神社でありました。 この時、土庄町の南掘英二さんに北前船の講演をお願いに小…

瀬戸内坂越から北前船がもたらしたもの第22回(酒田3)

瀬戸内坂越の北前船交流記 第19回までは「瀬戸内坂越から北前船がもたらしたもの全国版」を再構成したものです。 2018-07-19 第22回(酒田第3回) 2018年7月19日 6月25日 秋田から酒田に行き、2年前お世話になったガイドの豊岡紘子さんと荘内日報酒田支局をま…

瀬戸内坂越から北前船がもたらしたもの第21回(北海道)

瀬戸内坂越の北前船交流記 第19回までは「瀬戸内坂越から北前船がもたらしたもの全国版」を再構成したものです。 2018-07-05 坂越の北前船交流記第21回(北海道)北前船巡りの3年目は、北海道で最初に札幌の北海道神宮にお詣りした。 6月 22日、札幌から500キ…

瀬戸内坂越から北前船がもたらしたもの第20回(日本遺産)

瀬戸内坂越の北前船交流記 第19回までは「瀬戸内坂越から北前船がもたらしたもの全国版」を再構成したものです。 2018-06-29 第20回(日本遺産) 赤穂市坂越が北前船寄港地として日本遺産の認定を受け、かって栄えた坂越の船主集落を全国に紹介される事にな…

瀬戸内坂越から北前船がもたらしたもの第19回(岩国)

瀬戸内坂越の北前船交流記 第19回までは「瀬戸内坂越から北前船がもたらしたもの全国版」を再構成したものです。 2018-03-24 第19回(岩国) 2016年12月24日 今回は、坂越発祥のアース製薬の創業者にゆかりある方が出版した『嶋谷海運業史』から小樽…

瀬戸内坂越から北前船がもたらしたもの第18回(野辺地)

瀬戸内坂越の北前船交流記 第19回までは「瀬戸内坂越から北前船がもたらしたもの全国版」を再構成したものです。 2017-02-07 第18回(野辺地) 2017年2月13日(2018年4月追記) 青森駅から青い森鉄道に乗って野辺地に着いたのは2016年の9月始めだ…

瀬戸内坂越から北前船がもたらしたもの第17回(小樽)

瀬戸内坂越の北前船交流記 第19回までは「瀬戸内坂越から北前船がもたらしたもの全国版」を再構成したものです。 2017-01-15 第17回(小樽) 坂越の北前船交流記第17回(小樽) 2017年1月20日 今回投稿して頂いた伊東直人氏は、小樽観光大学校の「おたる…

瀬戸内坂越から北前船がもたらしたもの第16回(鳥取)  

瀬戸内坂越の北前船交流記 第19回までは「瀬戸内坂越から北前船がもたらしたもの全国版」を再構成したものです。 2017-01-05 第16回(鳥取) 2017年1月13日 今回は、子供から高齢者まで「約500世帯」の氏子だけの奉仕で、大規模な祭りを執り行っている鳥取…

瀬戸内坂越から北前船がもたらしたもの第15回(札幌)

瀬戸内坂越の北前船交流記 第19回までは「瀬戸内坂越から北前船がもたらしたもの全国版」を再構成したものです。 2017-01-04 第15回(札幌) 2016年12月23日 坂越の北前船に関わるようになって、北前船は過去のものになったが、今も人と人をつなげ…

瀬戸内坂越から北前船がもたらしたもの第14回(播州赤穂)

瀬戸内坂越の北前船交流記 第19回までは「瀬戸内坂越から北前船がもたらしたもの全国版」を再構成したものです。 2017-01-04 第14回(播州赤穂と吉良町) 2016年12月14日 12月は忠臣蔵の新説が紹介される事が多く、今年も西本願寺から新たな資料がで…

瀬戸内坂越から北前船がもたらしたもの第13回(江差)

第19回までは「瀬戸内坂越から北前船がもたらしたもの全国版」を再構成したものです。 2017-01-04 坂第13号(江差2) 2016年11月28日 北前船寄港地フォ-ラムIN北海道江差に参加して 北前船に関わってまだ1年が過ぎたところであるが、偶然的な出会いが多…

瀬戸内坂越から北前船がもたらしたもの第12回

第19回までは「瀬戸内坂越から北前船がもたらしたもの全国版」を再構成したものです。 2017-01-04 12(江差1) 今回は地元坂越選出の赤穂市会議員の投稿です。 2016年11月28日 「第18回北前船寄港地フォーn江差」に参加して 11月11日に北海道江…

瀬戸内坂越から北前船がもたらしたもの第11回(珠洲市)

第19回までは「瀬戸内坂越から北前船がもたらしたもの全国版」を再構成したものです。 2017-01-04第11回(珠洲市) 2016年11月21日 前回の10回で、竹原や播磨の塩に打撃を受けた新潟や山形では塩田が姿を消した事が県史から紹介したが、石川県、富山県…

瀬戸内坂越から北前船がもたらしたもの第10号(赤穂塩)

第19回までは「瀬戸内坂越から北前船がもたらしたもの全国版」を再構成したものです。 2017-01-04 第10号(赤穂塩) 2016年10月23日 かつて赤穂塩は、江戸では差塩、大坂では真塩がブランドだった。 当時の「製塩用具」は国の重要有形民俗文化財になっ…

瀬戸内坂越から北前船がもたらしたもの第9回(秋田)

第19回までは「瀬戸内坂越から北前船がもたらしたもの全国版」再構成 2017-01-04 第9回(秋田土崎) 2017年1月(2018年7月追記) 秋田市観光案内所に北前船と土崎の祭りに詳しいガイドの依頼すると、土崎の佐藤節子さん(写真)を紹介していた。 佐…

瀬戸内坂越から北前船がもたらしたもの第8回(酒田2)

第19回までは「瀬戸内坂越から北前船がもたらしたもの全国版」を再構成したものです。 2017-01-04 第8回酒田 平成28年9月15日 今回は北前船寄港地フォーラムへの参加団体の荘内日報社の、論説委員長の富樫様が「新聞研究」に寄稿されたものを掲載しました。…

瀬戸内坂越から北前船がもたらしたもの第7回(酒田)

第19回までは「瀬戸内坂越から北前船がもたらしたもの全国版」を再構成したものです。 2018-03-19 第7回(酒田) 2016年9月6日 酒田では、北前船にとても熱心なガイドの豊岡紘子さんに、自転車で効率的に案内をしていたいた。 案内された日和山公園には、北前…

瀬戸内坂越から北前船がもたらしたもの第6回(坂越のまちなみ)

第19回までは「瀬戸内坂越から北前船がもたらしたもの全国版」を再構成したものです。 2017-01-04 第6回(坂越のまち並み) 第6回(坂越の町並み) 2016年8月23日 坂越のまち並みについて、赤穂高校出身の西川貴士さんが鳥取大学で地域政策を専攻し、7年…

瀬戸内坂越から北前船がもたらしたもの第5 回(東京)

第19回までは「瀬戸内坂越から北前船がもたらしたもの全国版」を再構成したものです。 2017-01-04第5 回(東京) 2016年7月14日 今回は、「食」について東京からです。 加賀出身で石川県の観光大使の道場六三郎氏の日本料理の店、東京銀座の「懷食みちば」…

瀬戸内坂越から北前船がもたらしたもの第4回(加賀 )

2017-01-04 第4回 2016年 6月9日 .第17回北前船寄港地フォーラムIN加賀市に参加して . フォーラムの会場となった加賀市文化会館に入るとスーツに身を包んだ人たちが、やや重い雰囲気の中に座っていた。 それもそのはずで、いただいた資料の参加名簿を拝見…

瀬戸内坂越から北前船がもたらしたもの第3回(赤穂藩発の和算)

第19回までは「瀬戸内坂越から北前船がもたらしたもの全国版」を再構成したものです。 2017-01-04 第3回(赤穂藩発の和算) 2016年5月13日 今回は、和算文化を加速させた播州赤穂藩家臣が北前船の航海術に繋る話! 算額は、円周率等の問題の絵馬を神社に奉納…